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2021年
9月26日(日)
03:01

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治水協議会 流域治水プロジェクト、5水系全て策定・公表 流域全体で水害軽減
 国や県、市町村、民間など流域のあらゆる関係者が協働で実施する、治水対策の全体像を取りまとめた「流域治水プロジェクト」について、本県では沿岸部の二級水系を対象に策定作業を進めてきた。22日に久慈川水系と閉伊川水系の流域治水プロジェクトが策定・公表され、5水系全てで流域治水プロジェクトが策定・公表となった。今後は策定した流域治水プロジェクトに基づき、ハード・ソフトが一体となった事前防災対策を推進するとともに、各水系の流域治水協議会において対策のさらなる充実強化を図っていく。
 流域治水プロジェクトは、国、県、市町村、民間など流域のあらゆる関係者が協働で実施する、治水対策の全体像を取りまとめたもの。具体的な治水対策としては、河川整備のほかにも、砂防施設の整備、ダムの事前放流、下水道施設や水田での雨水貯留、森林整備や治山対策、浸水リスクが高い場所の土地利用規制なども含まれる。
 プロジェクトのポイントとしては「様々な対策と実施主体の見える化」「対策のロードマップを掲載することでの時間感覚の共有」「策定に向けた流域治水協議会を中心とした、あらゆる関係者が協働して取り組む体制の構築」などが挙げられる。
 本県では、五つの二級水系を対象に策定を進めており、3月30日に小本川水系、8月31日に甲子川水系と気仙川水系において策定・公表。22日付で、新たに久慈川水系と閉伊川水系で策定・公表した。
 久慈川水系は「子どもたちに誇れる笑顔日本一のまち久慈市を浸水被害から守る流域治水を実践」をテーマに、16年台風10号や19年台風19号など、近年発生した浸水被害を踏まえ、河道掘削や築堤、河道付替などの河川改修を集中的に実施し、台風10号や19号と同規模の洪水に対する家屋浸水被害の防止を図る。加えてあらゆる主体との協働の下で、土地利用規制などの流域対策や避難のためのソフト対策にも取り組んでいく。
 閉伊川水系では、「森・川・海とひとが共生する安らぎのまち宮古市を洪水から守る流域治水の推進」をテーマに設定。河川改修や河道掘削、砂防施設の整備や治山対策、レベル1津波に対応した水門・防潮堤の整備、地域高規格道路の整備などを進めていく。
 流域治水プロジェクトを策定したことで、今後各水系では、流域の関係者らによるハードとソフトが一体となった事前防災対策の推進を図るとともに、設置した流域治水協議会で対策の充実や協働体制の強化を図る。県土整備部河川課の菊地健司流域治水課長は「今後は定期的に流域治水協議会を開き、取り組みの把握や振り返りなどを行うとともに、新たな取り組みが必要な場合はそれらの対策を加え、プロジェクトの充実を図っていきたい」と展望している。
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