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2019年
5月21日(火)
00:39

コラム集

●つむじ風 5月20日
 週間予報を見ると、気温がこれまでに比べ高くなっているのに気付く。予報では、「急に高い気温で推移し、身体が慣れておらず熱中症に注意」とも呼び掛けられている。まだ梅雨時期前だが、早くも熱中症への備えが必要になってきている▼学校などでは、運動会のシーズンとなっている。競技に挑む児童らももちろんだが、応援に行く保護者らも熱中症には注意が必要。かつて孫の応援に行った母が、トイレが近くなるのを嫌って水分補給を怠りがちだった結果、体調を崩し寝込んだことがあった。幸い大事に至らなかったが、一歩間違えればという状況だったと思われる▼例年4~6月頃は工事発注の端境期とされてきたが、近年は少しでも発注を平準化しようと、各発注機関で切れ目のない発注に配慮するようになってきている▼今月から作業をスタートする現場も多いと思われる。まだ5月だからと油断することのないよう、熱中症への留意が求められる。加えて、まだ現場に慣れない時期ということも考えられ、事故にも一層注意して作業に当たっていきたい。
●つむじ風 5月17日
 若年労働者をはじめとする建設業における担い手の確保と育成について、業界側が考えている以上に行政サイドの危機感は強いのかもしれない。先ごろ開かれた「建設労働者確保育成事業推進委員会」の席上、行政機関の出席者から、若年者に対する建設業のPRが呼び掛けられた▼具体的な提案としては、インターンシップの充実、現場見学会への保護者の参加、建設業で活躍する女性のPR、スマートフォン向けアプリの活用などが話題に上がった。以前に工業高校の関係者を取材した際「教育委員会などと連携した上で、中学生をターゲットにしたPR活動が効果的では」と助言をいただいたことがある。あらゆる可能性を排除せず、官民連携で担い手の確保と育成につなげてもらいたい▼これが足元の事業量に対する人手不足を補うための、一時的な取り組みに終わっては意味がない。地域建設産業の健全な維持は、地方にとって危機管理の問題でもある。担い手の確保と育成を切り口にしながら、将来の地域建設業と社会資本整備のあり方の議論も必要だろう。
●つむじ風 5月16日
 本県では年内に、三陸防災復興プロジェクトやラグビーのワールドカップが開かれる予定だ。多くの人々でにぎわうことが期待され、訪問客に岩手や三陸の魅力を知ってもらう貴重な機会となるだろう▼本年は多くのイベントを控えており、三陸沿岸地域に光が当たる年とも言われる。移動に際しては、広い県土をつなぐ道路ネットワークなどが重要な存在となる。代表的な事例として、復興道路・復興支援道路が思い浮かぶ▼復興道路のうち、沿岸南部ではほぼ開通し、宮古地域や久慈地域においては、工事が最盛期を迎えている。事業に対する地域住民の関心は日々、高まっているのではないか。国道45号を実際に走行してみると、「ここがインターチェンジになるのか」と新たに気付くことも多い▼チャンスを生かし、岩手の発信を-。三陸の風景とともに、観光や防災面などの情報を発信する上で重要な役割を担う復興道路。この場所にまた来たいと思うきっかけの道路になってほしい。令和の時代のスタート。本年も着実に工事が進められることが期待される。
●つむじ風 5月15日
 厚生労働省と労働災害防止団体が推進ている「STOP!転倒災害プロジェクト」。転倒災害が多発する2月と、全国安全週間の準備月間である6月が重点取組期間となっている▼転倒災害の主な原因は滑り、つまずき、踏み外し│の大きく3種類。特徴は、休業4日以上の労働災害(約12万件)のうち、約2万6000件と最も多く発生。高齢者ほど転倒災害リスクが増加し、55歳以上では55歳未満の約3倍にリスクが増加。転倒災害による休業期間は、約6割が1カ月以上という▼転倒災害防止対策のポイントは、整理・整頓・清掃・清潔│の4Sが重要。時間に余裕を持っての行動や滑りやすい場所では小さな歩幅で歩行など、転倒しにくい作業方法の確立も。作業に適した靴の着用や職場の危険マップの作成による危険情報の共有も挙げている▼いつでも、どこでも、だれでも起こりうる転倒災害。同プロジェクトのホームページからは、ステッカーをダウンロードできる。チェックシートも活用し「見える化」を図りながら、現場や会社で転倒災害を防ぎたい。
●つむじ風 5月14日
 震災の津波で被災した、市役所庁舎の再建を目指す陸前高田市。施設は先月、現地で安全祈願祭が行われ、建設工事に着手した。今後、20年度内の完成に向け、工事が本格化していく▼建設地となる同市高田町の高田小学校跡地には、庁舎棟と車庫・倉庫棟、資材倉庫棟の3棟を整備する計画。うち、同校校庭部分には、庁舎棟(鉄筋コンクリート造7階建ての、延べ床面積5919・59平方㍍)と、車庫・倉庫棟(鉄骨造3階建て、延べ床面積659・96平方㍍)が設置される▼整備方針には、「誰にもやさしい、利用しやすい庁舎」や「災害時における行政機能の継続」などを掲げる。完成すれば、海側に「アバッセたかた」を有する中心市街地、その奥には高田松原津波復興祈念公園を眺望できる、市中心部のランドマークになる▼周辺では、海岸エリアの国道45号から高台にアクセスする「シンボルロード」も全線開通。道路により、さまざまな施設の連携が強まる中で、再建される庁舎が新たな人の流れを生み、復興を支えるものになればと思う。
●つむじ風 5月13日
 仕事柄、峠越えをする機会も多く、車のタイヤ交換は連休明けに行うようにしている。今シーズンは連休前に平地でも雪に見舞われたが、さすがにタイヤ交換してもいい時期となっただろうか▼朝方などはまだ冷え込みがあり暖房を使っている家庭もあると思われる。そうかと思えばあっという間に、次は冷房のお世話になる時期を迎える▼全国的に今シーズンは、文教施設への空調設備の設置が実施される。県内でも各市町村から関連する工事や設計の案件が発注され始めている。指名競争や一般競争入札、プロポーザル方式など、市町村によって地域事情、早期の設置、費用面などを考慮した発注方法が選択されている。早い自治体では、今夏まで、遅くても年度内の設置完了が目指されている▼同時期に各自治体などから案件が発注されることとなる。円滑に担当業者が決まるかなど、さまざまな懸念材料もあると思われる。今夏がどのような気温で推移していくか分からないが、子どもたちが快適な環境で過ごすために、少しでも早期の設置完了が望まれる。
●つむじ風 5月10日
 今年3月の1カ月間だけで、県内建設業での労災による死亡者数は3人に上った。これを受けて岩手労働局は、県内建設業関連の41団体に対して「建設業における死亡労働災害等防止対策の徹底」を要請した▼要請内容は「現場の状況に応じた、安全衛生責任体制の明確化および職務の励行」「重機等との接触・転落等による災害防止対策の徹底」「高所作業における墜落防止対策の徹底」など6項目。労働局は要請文の中で「現場作業における安全管理が十分でなかったことや、安全作業に係る基本的な事項が守られていなかったことなどが認められている」と指摘している▼遡ること1年、18年の同時期も死亡労働災害が多発し、4月には労働局から建災防県支部に対しする緊急要請が行われている。その際の要請内容は、今回とほぼ同じ5項目だった▼労働災害防止への王道は、やはり基本的事項の徹底か。台風10号災害から復旧が本格化することに加え、「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」に対応した工事も発注になる。改めて基本事項の再確認を。
●つむじ風 5月9日
 史上最長のGWも終わり、小学生のいる家庭の次のイベントは運動会だろうか。県内では、5月末に実施する学校が多い。各学校の校庭ではそろそろ、運動会に向けた練習風景が見られることだろう▼運動会といえば、昔は地域の一大イベントだった。対象児童のいない人も、とりあえず見に行く。校門付近には屋台も出店した。一方で首都圏では近年、運動会行事は縮小傾向という。午前中に切り上げる学校も多いとか。「完全週休2日による授業時間不足」「共稼ぎ世帯への配慮」など理由はさまざま。「学校が地域の拠点」との意識は薄れつつある▼子供の数の減少により、学校施設の最適化・再配置が進んでいる。今や複合化した学校施設を保有する学校設置者は、全設置者の大半を占める。公立小・中学校の全体の35%に当たる1万校以上が、複合施設になっているという▼全国では、地域の公民館や集会所、コミュニティー施設などと複合化する例も多い。学校と地域とのつながりが深まることで、再び地域全体で子供たちを育てる意識が高まってほしいものだ。
●つむじ風 5月8日
 平成から令和に変わり、弊紙の元号表記も「令和元年」へ。大型連休で会社や現場、現場事務所が静寂に包まれている中、ひっそりと設置され、万が一の際に重要な役割を果たし、一般的に赤いものがある。何が思い浮かんだだろうか。消火器のことである▼先日、大規模な工事現場での災害対応訓練を取材した。訓練の一環で、火災を想定した消火訓練も実施。消防署の職員が、昨年発生した工事現場での火災事例などを話しながら、出火防止対策の徹底や避難経路の確保・周知徹底などを強く呼び掛けた▼消火訓練の際、「消火器の使い方の手順は『ピノキオ』で覚えてください」とアドバイスしていた。その中身を見ると、▽「ピ」は黄色のピンを抜く▽「ノ」はホース先端のノズルを取る▽「キ」は距離を取る▽「オ」はレバーを押す│という。約5㍍の噴射距離も覚えておきたい▼会社や現場事務所などに、ひっそりと設置されている消火器。時代が変わろうとも、初期消火の重要性は変わらない。万が一に備え「ピノキオ」の合言葉を忘れず、大切に扱いたい。
●つむじ風 5月7日
 元号が、平成から令和へと代わった。読者の皆さま、小紙の変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます▼平成天皇の退位、今生天皇の即位、例年の大型連休も相まって、10連休だった読者も多かったことと思う。元号も代わり、きょうから心機一転といきたいところだが、長期間の休み明けで、なかなか仕事への意欲が起きない状況になっている労働者もいるだろう▼5月の連休明けには、「5月病」が話題に上ることも多い。本来は、新人社員や大学の新入生らに多いとされるものだが、中年期にも多くなってきていることが指摘されており、誰でも5月病になる可能性があると認識されてきている▼連休明け後に仕事を快適にするための策としては、気持ちの面として気負わず、焦らず、出勤できれば良し程度で臨むこと、具体的な行動として初日はルーティンワークのような軽めの仕事に留めておくこと、軽めの運動などが挙げられている。仕事に対する意欲は、現場において労働災害の発生率にも影響していき、徐々にでもエンジンをかけていきたい。
●つむじ風 4月26日
 国土交通省などによると、2019年度の設計労務単価は公表を開始した1997年度以降、最高値になったとのこと。一方、本県における設計労務単価のピークとされるのは99年度。以降は長期的な下落傾向にあり、一時期は半分程度まで落ち込んでいた▼東日本大震災の発生後、入札不調対策などから政策的な引き上げが行われたこともあり改善傾向が続いているものの、19年度現在、当時の水準に届いていない職種も多い。主要11職種を見ると、99年度を上回っているのは左官と交通誘導警備員(当時は交通整理員)のみ▼週休2日制の拡大、日給月給から月給制への移行など、労務単価引き上げの余地はあるだろう。一方、公共投資の急激な縮小が見込まれる本県にあっては、価格競争の激化が実勢価格の低下につながることも懸念される▼新3Kの時代とも言われる建設業。その中でもトップに挙げられるのが「給与」。現場の最前線で働く人たちの処遇改善のためには、労務単価の引き上げに加え、過度な価格競争に歯止めをかける入札制度も必要と思われる。
●つむじ風 4月25日
 普代村は三陸沿岸道路の全線開通を見据え、三陸鉄道普代駅をリニューアルし、道の駅機能を備えた施設とする。三陸沿岸道路のインターチェンジに近い場所で、道路・駅のアクセス性を重視した形だ▼施設の改修が完了すれば、村内初の道の駅となる。19年度は業務用クーラーの設置や、駐車場の再整備、トイレ棟の建設などを実施する。夏前をめどに設計業務を発注し、秋にも工事に着手したいとのこと。20年度中のオープンを目指している▼道の駅の整備担当者は「観光地となる黒崎方面への誘客につなげたい。交流人口の拡大や農林水産物の販売促進などに期待している」と話し、事業への意欲を見せた。観光などの情報発信の拠点として、完成後の施設を積極的に活用していく構えだ▼沿岸部の市町村では、三陸沿岸道路の開通を見据え、「通過されない魅力あるまちづくり」に力を注いでいる。取材を通じて、道の駅が整備のステージに入ったことを肌で感じるように。自治体間で事例を共有し、三陸の魅力をつなぐ道の駅づくりを進めてほしい。
●つむじ風 4月24日
 厚生労働省が実施する「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」。19年度も関係機関と連携し進める予定。4月を準備期間とし、5~9月にかけて展開していく▼過去10年間の職場での熱中症による死亡者と休業4日以上の業務上疾病者数は、2010年に656人を記録。その後、400~500人台で推移。だが、18年に1128人、死亡者数は29人。17年と比べいずれも2倍以上となった▼同省は、準備期間の4月に▽WBGT計の準備▽夏期の暑熱環境下における作業計画の策定等▽緊急時に輸送を行う病院の把握や緊急時の対応の確認│を求めている。7月の重点取組期間には、WBGT値低減対策の追加実施や水分・塩分摂取の徹底、異常時の救急隊への要請│を挙げている▼環境省は19日から、WBGTの情報提供を開始。県内では、すでに「注意」の予測が…。4月に雪が降り、そうかと思えば急に汗ばむ気温になるなど、季節への対応力の弱まりが懸念される。職場における熱中症対策の浸透を図るとともに、現場では積極的に水分・塩分を補給したい。
●つむじ風 4月23日
 今月初め、釜石での仕事が終わり盛岡へ帰ろうと、最寄の三陸沿岸道路「釜石唐丹インターチェンジ(IC)」へ向かっていると、私の車を追い越して1台の車が同ICへ。ただ、ICに入った途端、不自然に減速してみたり止まり掛けてみたりと、運転の様子がおかしくなった▼推測だが、その車は大船渡方面へ向かうつもりでICに入ったのだろう。釜石唐丹ICは、釜石方面での出入りしかできない。ドライバーが確認せずに進入してしまったため、戸惑ったように見える。大船渡方面であれば、さらに南側に位置する釜石南ICを利用すべきだった▼ただ、私自身も、幾度と無く車を走らせているが、たまにICに進入してから不安に感じる時がある。三陸沿岸道路には、片側方面の出入りしかできないICがあるので、注意が必要だ▼今月末からは大型連休が始まる。三陸沿岸道路や横断道などを利用して、観光地へ向かう人も多いはず。昨今、全国で痛ましい交通事故が発生しているだけに、事前にICやルートを確認し、余裕の有る運転を心掛けてほしい。
●つむじ風 4月22日
 県建設業協会一関支部や一関市水道工事業協同組合などによる一関市厳美町の骨寺村荘園遺跡での、土水路の泥上げなどの保全活動。08年から展開されている活動も10年を超える長さになり、今年も年2回の活動が見込まれる▼活動は、本寺地区地域づくり推進協議会との協定によるものだが、同協議会では、農林水産祭むらづくり部門で最高賞の天皇賞に輝いている。伝統的な農村景観の保全や都市農村交流の取り組みなどが評価された▼農林水産祭は、国民の農林水産業と食に対する認識を深めるとともに、農林水産業者の技術改善や経営発展の意欲を高めるため、農林水産省と公益財団法人日本農林漁業振興会の共催で実施されている。特にも顕著な取り組みについて、むらづくり部門のほか、農産・蚕糸、畜産、林産、水産部門など7部門に分け、天皇杯などが授与される▼約23㌔ともされる土水路など、景観を保持しての営農は大変なもの。地元農家、建設業ともに人手不足などで今後管理は一層大変になるだろうが、天皇杯の栄誉を胸に活動の継続が願われる。
●つむじ風 4月19日
 東日本大震災からの復旧・復興工事における過重労働災害防止に向けて、岩手労働局が17年7月に採択した「いわてリアス宣言」。「土曜閉所」「定時退社」「時間外・休日労働が週80時間を超える労働者数の減少」を重点実施事項として、発注者、施工業者、業界団体ごとの取り組みを求めている▼岩手労働局は先ごろ、リアス宣言に基づく取り組み状況を公表。重点実施事項の実施状況は、小幅ながら改善の傾向にあることが分かった。また約8割の企業が、過重労働の解消にリアス宣言が役立ったと回答している▼一方で、役に立ったと「あまり思わない」という回答は、請負金額が20億円以上などの大規模現場では17・4%だったのに対して、地元建設会社では26・9%と、10ポイント近い開きがある。1現場当たり1カ月間の平均土曜閉所の実施回数も、大規模現場では2・1回であるのに対して、地元建設会社は1・0回にとどまっている▼8割の「役に立った」で終わらせず、地元の中小企業がリアス宣言の成果を享受できるよう、現状に即した施策の展開が望まれる。
●つむじ風 4月18日
 寒さがぶり返し停滞していた桜前線も、ここのところの暖かさで一気に北上している。展勝地(北上市)は、18日の開花予定。その後、1週間ほどで満開を迎える。県北部や山間の地域では、GW前半まで桜が楽しめそうだ▼今年のGWは最大10連休。海外旅行や遠距離の国内旅行に出掛ける人が多い中で、帰省や複数回の国内旅行を計画している人も案外多いのだとか。旅費や宿泊費も高騰しており、予定を決めていない人も相当数いるという▼県内では、3月に東北横断道が全線開通。三陸沿岸道路も宮古市以南で大部分が供用している。近場の旅行先として、気仙沼や石巻など宮城県沿岸部を考えている人も多いのではないか。三陸沿岸道路の宮城県側も大部分が開通。大型連休期間に限らず、今後は仙台まで三陸沿岸道路を利用することが多くなるはずだ▼高速道路がつながったのだから、できれば多くの人に本県を訪れてほしい。今年はラグビーW杯や三陸防災復興プロジェクトも開催される。仙台や東京などの大都市向けに、もっと岩手の良さをPRしたい。
●つむじ風 4月17日
 2015年に採択されたパリ協定。2020年以降の地球温暖化対策として世界共通の目標に、世界の平均気温上昇を2度未満にすることと、今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることが打ち出された▼パリ協定を踏まえ、日本は2030年度に温室効果ガスの排出を2013年度比で26%削減する目標を掲げている。目標達成のためには、家庭・業務部門において約4割という大幅削減が必要になっている▼政府は、脱炭素社会づくりに貢献する▽製品への買い換え▽サービスの利用▽ライフスタイルの転換│など地球温暖化対策に向けて、あらゆる賢い選択を促す国民運動「COOL CHOICE」を展開中。今年2月末で個人として約650万人が賛同しているという▼ウォームビズ、クールビズ、照明のLED化、再配達の防止…。ホームページでは、個人・企業が実践している事例が紹介されている。令和という新たな時代が幕を開けようとしている。改めて地球温暖化を自らの問題として捉え、小さいことから一つひとつ賢い選択を積み重ねたい。
●つむじ風 4月16日
 先月9日に釜石市内で三陸沿岸道路と、東北横断自動車道が同時開通して1カ月余が過ぎた。交通環境が劇的に変化する中、同市をはじめ沿線自治体では、整備効果を生かす取り組みが進められている▼13日には、同時開通を記念する講演会が釜石市で開かれた。パネルディスカッションでは、地元、㈱青紀土木の青木健一代表取締役社長が、市内で供用を迎えた大小の道路を血管に例え、「血流がものすごく強くなるだけに、地域の生命力、可能性を前向きに捉えていきたい」と、語っていた▼南三陸国道事務所の折笠徹所長は「開通しても、道路を使ってもらい、まちが良くなるところまでたどり着かなくては、本当の完成にはならない」と指摘。釜石へ継続的に人を呼び込むため、「さまざまな情報を発掘し、発信してほしい」と助言した▼13日は、同市で「釜石魚河岸にぎわい館」がオープンしたが、花巻や盛岡から訪れた観光客もいたとのこと。さらなる道路の利用促進と交流の拡大に向け、地域の魅力を模索し、発信し続けていく必要があるだろう。
●つむじ風 4月15日
 現場の仮囲いやバリケードなどを見ると、近年は動物や人気キャラクターなど種類が多くなり、通行者の目を楽しませる存在にもなっている。現場のイメージ向上につながる存在にもなっているに違いない▼利用するバリケードを、現場の創意工夫として取り入れる事例も見られる。とある現場では、現場に興味を持ってもらうことや交通規制時に車内での会話のきっかけになればとの思いで、バリケードに複数のご当地キャラクターを使用するなどの取り組みを行っている▼東京都渋谷区の再開発工事の仮囲いでは、全長200㍍にわたって、犬とはぐれた少女が、外国人や障がい者など、さまざまな人に訪ねて探し回り、無事に再会を果たす様子を描いたアートが話題に。NPO法人が企画し、美大生など総勢200人で描いたもので、前向きな社会を応援する思いが込められたものとなっている▼取り組みは、現場に関心を抱かせるものになり得るし、地域に明るい雰囲気をもたらす存在にもなる気がする。ほかにも、工事現場のさまざまな利活用法があるのかもしれない。
●つむじ風 4月12日
 東北地方整備局と県建設業協会などが官民協働で実施する「週休二日制普及促進キャンペーン」。土曜日に公共事業を一斉に休む「週休二日制普及促進DAY」の第1回実施日が、明日4月13日に予定されている▼このキャンペーンは、建設業における働き方改革の一環として行われるもの。東北地方整備局県内6事務所、東北農政局県内3事務所(事業所)、県、県内市町村、県建設業協会、県建設産業団体連合会が連携し、休暇の取得日数を増やすことで建設産業の魅力を高め、女性や若者が働きやすい環境を整え、入職促進を図っていくことを目的としている▼その手始めとして、4月、6月、7月にそれぞれ1日ずつ、災害時の緊急対応や工程上やむを得ない場合を除き、県内の公共事業を一斉に休むことに取り組む。建設業における週休2日の普及促進につながることを期待したい▼ただし、今回のキャンペーンは、あくまでも働き方改革の促進に向けたきっかけづくり。週休2日を達成した「成果」で終わらせず、課題も含めてしっかりと検証することも必要だろう。
●つむじ風 4月11日
 県が整備した国道106号宮古盛岡横断道路「宮古西道路」の宮古中央インターチェンジ(IC)~宮古根市IC間(延長3・4㌔)は、このほど待望の開通を迎えた。開通区間は自動車専用道路(無料)となっていることから、地域間の連携強化や時間短縮などの整備効果が期待される▼区間内には宮古中央IC、宮古田鎖IC、宮古根市ICが設けられている。主要構造物は松山トンネル(73㍍)、宮古田鎖橋(56・4㍍)、田鎖トンネル(326㍍)、宮古西大橋(430・5㍍)。全体事業費は約217億円に上る▼宮古西道路のうち、宮古中央IC付近を境に、西側3・4㌔を県が整備済み。東側4・0㌔に関しては、東北地方整備局三陸国道事務所が20年度の開通を目指し、工事を全面展開している▼受発注者、地域の多くの力を結集し、一つの節目を迎えた宮古西道路。今後、国の整備区間が開通すれば、宮古市内の港から内陸部に向かう道となる。今回の開通を弾みとして、宮古盛岡横断道路の全線での整備が促進され、広い県土を支える道となることに期待したい。
●つむじ風 4月10日
 気象庁は、昨年10月から防災気象情報の伝え方に関する検討会を4回ほど開催してきた。検討結果を踏まえ、3月末に防災気象情報の伝え方の改善策と推進すべき取り組みについて取りまとめた▼昨年発生した「平成30年7月豪雨」に伴う災害を受け、中央防災会議や国土交通省が今後の改善策をとりまとめており、気象庁としても緊密に連携していくことが重要と判断。今回の検討会は、近年の相次ぐ大雨による災害も踏まえ課題を整理し、その解決に向けた今後の改善策を提示している▼具体的には、①危機感を効果的に伝えていく②防災気象情報を使いやすく③防災情報を分かりやすくシンプルに伝えていく④大雨特別警報への理解促進│を挙げている。①では、新たに「あなたの町の予報官」の配置や「我が事感」につながる気象解説の充実・強化などを計画▼一度、災害が発生すれば、現地にかけつけ、迅速・的確に対応する地域建設企業。これまでの災害や災害復旧などの経験をもとに、危険個所を我が事感につながるように伝えることはできないだろうか。
●つむじ風 4月9日
 釜石市が、魚河岸地区のにぎわい創出に向け新たに建設を進めていた、釜石魚河岸にぎわい館「魚河岸テラス」が、13日にグランドオープンを迎える。釜石の海の情報発信や、観光拠点としての役割りに期待が寄せられる▼整備場所は、魚河岸地区の魚市場隣。規模は、鉄骨造2階建てで、延べ床面積は1273・84平方㍍。施設内には、1階に地元水産物の展示スペースや会議室、食育拠点となるキッチンスタジオなどを設置する▼2階には飲食テナントとして、地産料理店やカフェバーなど4店舗が入る。店舗では、釜石湾を眺めながら地元の素材などを生かした食事を楽しむことができる。さらにテラスや、展望デッキも設置。海の景色を堪能できる開放的な施設となりそうだ▼沿岸部では三陸沿岸道路が延伸。横断道も全線開通し、釜石市内へのアクセス性は格段に向上した。今年はラグビーワールドカップなどのイベントも控えているだけに、観光スポットとして「魚河岸テラス」を多くの人に利用してもらい、釜石の復興につなげてほしいと思う。
●つむじ風 4月8日
 本県に住む者にとって、4月に雪が降るのは決して珍しいことではないものの、3月末から今月初めの雪の降り方にはびっくりした。真冬並みの寒気が流れ込んだことで、本県のみならず、全国各地で季節外れの大雪に見舞われた▼週間予報を見ると、ようやく春らしい気温にもなる印象の予報だが、盛岡での降雪は、1983年5月17日が統計での最晩となっている。先週のような大雪までにならないにしても、雪が降る日はまだ十分に考えられる▼一方で、県内の冬期通行止めとなっている八幡平アスピーテライン、北上市の夏油温泉に通じる一般県道夏油温泉江釣子線、一関市の国道342号真湯│須川高原温泉間などで、通行止め解除に向けた除雪が始まっている。例年取材をしていて、雪の壁を除雪車が勢いよく進み、雪を噴き上げていく様子は迫力を感じる▼冬期通行止め区間の解除は例年、5月の大型連休の頃が一つのめどと見られる。今年度は例年以上の大型連休で、早期解除が期待されるところだが、担当業者らには安全に留意しての作業が願われる。
●つむじ風 4月5日
 東日本建設業保証㈱が公表した「地域の守り手」アンケートの結果、管内23都県の地域建設業において、約7割の企業が技術者・技能労働者ともに不足感を持っていることが分かった。技術者については完工高の高い企業に、技能労働者は完工高の別なく全般的に不足感が強いようだ▼人材育成の方法を見ると「所属部署での実践を中心に育成」が最多で、「社外講習会に参加」が続く。3番目は「育成計画はない」。特にも完工高の小さい企業ほど、この回答の割合が高いようだ。就業規則等に定めている週休は、技術者・技能労働者ともに「4週6休」が最も多く、完工高が小さい企業に「4週4休以下」「4週5休」が多い傾向にある▼完工高の小さい企業では賃金の上昇傾向が強いことが救いであるが、スキルアップの機会も休暇も少ないとなれば、若年労働者が零細企業を敬遠するであろうことは、容易に想像できる。一方で、現場の最前線を支える技能が集約するのは小規模企業。人材の確保や育成に、業界団体や組合が果たす役割が一層大きくなるだろう。
●つむじ風 4月4日
 大自然の中に、突如現れる巨大建造物。近年はダムの人気が全国的に高まっている。「ダムカード」や「ダムカレー」などの言葉もよく聞かれるようになった▼盛岡市街地の直上流にある四十四田ダム。北上川ゴムボート川下り大会の出発点でもあり、ダム湖の通称・南部片富士湖からは岩手山を正面から見ることができる。桜の季節には、花見客でもにぎわう市民憩いのスポットだ▼近年は全国各地で局地的な豪雨が多発。特に2013年8月の記録的な豪雨では、同ダムと雫石川にある御所ダムで計画流入量を超える流量を記録。特に御所ダムは、洪水時最高水位まであと1・28㍍まで迫ったため、四十四田ダムのゲート放流の全量カットなどで対応。両ダムの連携操作がなければ、盛岡の中心市街地が大きな被害を受けたとされている▼19年度からは北上川上流ダム再生事業が新規着手。四十四田ダムの堤体かさ上げと御所ダムの操作方法の変更に取り組む。流域の安全・安心のため事業推進を願うとともに、ダムの必要性や効果を積極的に伝えていきたい。
●つむじ風 4月3日
 国土交通省は、「下水道リノベーション計画」の登録制度を設け、第1号として大阪府堺市の三宝水再生センターを登録。下水道施設を魅力あふれる地域の拠点として再生する取り組みを推進する▼国交省は、将来の持続的な下水道事業の運営に向け、下水道施設の魅力あふれる地域の拠点として再生する取り組みを推進。この取り組みに必要な整備を「下水道リノベーション計画」として登録し支援。施設管理の効率化や雇用・にぎわい創出などを図る▼同センターでは、下水再生水を約2㌔離れた大型商業施設に送水するなどエネルギー供給「拠点」となっているほか、防災「拠点」としても位置付け。場内では、処理水を利用し約100種・約1600株のあじさいを栽培。あじさい祭を開くなど憩い・にぎわいの「拠点」としての機能も有している▼インフラの整備に注力した昭和と平成初期。平成の半ばから老朽化するインフラの維持管理・更新を進めている。時代は、平成から令和へ。適切な維持管理・更新に向け、「適切」の中に、既存の枠を超えた新たな視点も考えたい。
●つむじ風 4月2日
 県が住田町内で、復興支援道路として改良を進めていた国道340号の山谷工区。同工区は、最後に残っていた国道107号に接続する交差点部分の工事を終え、昨年度内で全線供用を迎えた▼山谷工区は12年度に事業着手。区間の総延長は2700㍍、幅員は6・0(9・0~11・5)㍍で、総事業費は約39億6000万円。事業は拡幅工事を行うもので、国道107号との接続付近には、山側にバイパスも整備している▼国道340号は、内陸部と陸前高田市を結ぶ主要路線。同工区は幅員が狭く、大型車のすれ違いが困難な状況となっていたため、その解消は長年の課題だった。事業によって区間の通行は劇的にスムーズになったが、震災以降、復興に係る工事車両で交通量が増えていただけに、「震災前に改良されていれば」との思いも浮かぶ▼復興道路や復興支援道路の開通が続く県内。「平成」から「令和」の時代を迎えようとする中で、人・物の流れや、暮らしも大きく変わろうとしている。新たな地域間の結び付きを糧に、次の時代をつくっていきたい。
●つむじ風 4月1日
 きょうから新年度を迎えるとともに、平成最後の月となる。異動などで職場が変わる人も多くいると思われるが、新たな気持ちで、それぞれの場所で業務に励んでいきたい▼新入社員らを迎えることで、環境の変化が見られる場合もあると思われる。年齢を重ねるに従い、後輩が多くなっていき、家庭も持つようになり、子育て、後輩などの指導の双方ともその難しさを実感している▼人事労務分野の情報機関の産労総合研究所が発表した19年度の新入社員のタイプは、「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」。多機能だが、機能を十分に発揮させるためには細かい設定(丁寧な育成)、別の補助装置(環境整備)が必要で、最初の呼び掛けは気恥ずかしいが、それなしには何も始まらないという。注意点として、多くの新入社員はAIにできない仕事にチャレンジしたいと考えていることを忘れないようにとしている▼担い手の確保に苦労する中にあって、新入社員は貴重な存在と言える。スキルとともに、立派な社会人にしていくべく丁寧に育成していきたい。
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