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2020年
2月21日(金)
06:42

コラム集

●つむじ風 2月20日
 市町村の新年度当初予算案が続々と発表されている。久慈市は18日に発表。災害対策や県北振興への取り組みなどを推進する▼同市の一般会計では19年台風19号対応として、過年発生補助災害復旧事業費2億900万円を計上。遠藤譲一久慈市長は記者会見で「内水氾濫への対応として、下水道事業会計で雨水排水ポンプ場3カ所分の整備に係る用地費などを計上した。ポンプ場の整備を急ぎたい」と語った▼新規では、恐竜によるまちづくり推進事業を計上。恐竜の化石発掘を促進するため、発掘調査団への支援を実施する。遠藤市長は「福井県勝山市にある県立恐竜博物館では、年間94~95万人ほどの来場者がある。福井県はこれから大リニューアルし、年間140万人を呼ぼうと動いている」と紹介。県北地域で恐竜本体の化石が発掘されることへの期待をにじませながら、「実現すれば県北振興の目玉になる」とも▼そのほか、市制施行15周年記念事業も計上。記念講演会などを企画しており、市の発展に向けたアイデア・可能性を掘り起こす年度としてほしい。
●つむじ風 2月19日
 陸前高田市は、中心市街地に程近い高台の本丸公園を、避難場所として再整備する計画。現在、設計業務をSTEPに委託し、作成を進めている▼整備場所は同市高田町字本丸地内で、敷地面積は約1万2700平方㍍。本丸公園は、古くは高田城としての歴史を持ち、同市高田町の中心的な場所として市民に親しまれ、震災時は避難場所としても機能した。今回の公園整備では、避難路をはじめ、展望広場や駐車場の設置、さらにあずまや、トイレの改築などが想定されている▼今月上旬には、整備に向け地元住民を対象に現地見学会も開かれた。市ではスロープや階段への手すりの設置など、出された意見を参考に設計を詰めていく見通し。中心市街地の「アバッセたかた」や、遠くは広田湾も望めるため、観光施設としての機能も重要となりそうだ▼公園整備の工事費としては、約1億2000万円を想定。事業は20年度内の着工、完成が見込まれている。市中心部の防災強化と、さらなるにぎわい醸成の役割が期待されるだけに、着実な事業の進捗が求められるだろう。
●つむじ風 2月18日
 陸前高田市は、中心市街地に程近い高台の本丸公園を、避難場所として再整備する計画。現在、設計業務をSTEPに委託し、作成を進めている▼整備場所は同市高田町字本丸地内で、敷地面積は約1万2700平方㍍。本丸公園は、古くは高田城としての歴史を持ち、同市高田町の中心的な場所として市民に親しまれ、震災時は避難場所としても機能した。今回の公園整備では、避難路をはじめ、展望広場や駐車場の設置、さらにあずまや、トイレの改築などが想定されている▼今月上旬には、整備に向け地元住民を対象に現地見学会も開かれた。市ではスロープや階段への手すりの設置など、出された意見を参考に設計を詰めていく見通し。中心市街地の「アバッセたかた」や、遠くは広田湾も望めるため、観光施設としての機能も重要となりそうだ▼公園整備の工事費としては、約1億2000万円を想定。事業は20年度内の着工、完成が見込まれている。市中心部の防災強化と、さらなるにぎわい醸成の役割が期待されるだけに、着実な事業の進捗が求められるだろう。
●つむじ風 2月17日
 暖冬で雪が少ない状況で推移している今冬だが2月初旬のように、突然厳しい寒さや大雪に見舞われるケースも多い本県。除雪業者は、いつ何時も出動できるよう備え、県民の足確保へ尽力している▼広い本県内、雪の降り方は場所により大きく異なる。除雪業務をボランティアのようなものとの考えの地域、冬季のある程度の収入につながり、ある程度の経費は補償されないと厳しい地域、位置付けもさまざま。待機費用などに苦慮する業者も多いと思われる▼金ケ崎町建設業協会(会員15社、板宮一善会長)では、今シーズンの除排雪業務が極端に少なく会社経営に深刻な影響が生じる懸念から、同町に通常稼働の7割程度の除排雪料金の支払い、来年度以降の除排雪業務委託契約で除排雪料金の7割の最低補償の明記を要望。同町では「県や他市町村の動向を見たい」などとしている▼同協会では、全県的な動きにつながることを期待。近年の暖冬傾向を鑑みても、除排雪を担う業者をしっかり維持し、確実に業務を遂行するための仕組みを考えなければならない。
●つむじ風 2月14日
 ユヴァル・ノア・ハラリの最新刊『21Lessons』(河出書房新社)。『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』の著者が、「移民」「戦争」「ポスト・トゥルース」「瞑想」など21のテーマを取り上げている。弊紙の読者の多くは既に読了済みと思うが、なにぶんこちらは浅学非才の身。今頃になって、もたもたとページを繰っている最中だ▼「雇用」に関する記述の中では、過去の自動化に伴う労働異動とは異なり、現代のAIや機械化は、多くの無用者階級の創出につながる可能性を示唆している。確かに20世紀の機械化にあっては、熟練技能を必要としない別の仕事に職場を求めることができた。しかしAIの進歩により創出された新たな仕事には、従来の仕事からの異動が容易ならざることは想像に難くない▼建設業界においてもICT施工の普及が進み、経験の浅いオペレーターでも高精度の仕事が可能になると言われる。一方で、数多くの熟練技能の複合体でもあるのが建設業。無用者階級の創出とは、一切無縁な産業であると願いたいところだ。
●つむじ風 2月13日
 東日本を貫く大動脈・国道4号。本県区間のうち盛岡以南は、内陸の主要都市を通過する。物流搬送に加え、地域の生活道路でもあるだけに、慢性的に渋滞している個所も多い▼北上市と花巻市境の延長約3㌔は、依然として2車線。南側は4車線の北上拡幅、北側は花巻東バイパス2車線+現道2路線であり、同区間の全線4車線化が実現すれば、必要な道路幅員が確保され、交通容量と安全・安心な通行空間を確保できる▼また盛岡南地区は、盛岡西バイパスにより交通分散が図られた交通量が再び国道4号に集中。宮古盛岡横断道路・都南川目道路の全線開通、矢巾町に岩手医大附属病院が開業し、さらなる交通量の増加が予想される▼北上花巻道路については、県都市計画審議会で都市計画道路の変更案を了承。盛岡南地区については、社会資本整備審議会道路分科会の東北地方小委員会でバイパス案が対応方針案ついて了承され、ともに整備実現に向け一歩前進した。県全体の発展につながるものと期待されるだけに、早期の事業化を期待したい。
●つむじ風 2月12日
 気温の冷え込みとともに、路面の凍結に気をもむドライバーも多いのでは。凍結でのスリップが原因とみられる死亡事故も、全国で発生している。路面状況に注意しつつ、時間に余裕を持った運転を心掛けたい▼現在の仙人峠道路(釜石―遠野間)が開通する以前の旧道や、早坂トンネル(盛岡―岩泉間)完成前の早坂峠を、厳冬期に運転していた身としては、今の道路が開通したことで区間の走行が本当に楽になった。年内には区界道路(盛岡―宮古間)の供用で、区界峠も解消される見通し。一日も早い開通によって、雪道の安全を支えてほしい▼峠部はもちろん、地域には冬季に交通の難所となる区間も多い。遠野から沿岸に向かう際、注意している個所が、住田町内の大股川に架かる国道107号の柏里1号橋。下りの急カーブから同橋を渡りきる間は、特にスピードを抑えて走行している▼危険を避けるためにも、冬道で事故が起きやすくなるような橋梁や急カーブ・急勾配区間、交差点などを地域ごとにまとめ、互いに情報を共有しておくのも良いと思う。
●つむじ風 2月10日
 先日、宮古から関東方面へ三陸道をメーンに向かった。宮城県内では改良中の区間もあり、国道45号も利用しつつ仙台東部道路、仙台南部道路とたどり、仙台南インターチェンジから東北自動車道を利用するルートを使用した。冬期に雪の比較的少ない個所をたどれるのは、安心感が大きかった▼現在の改良状況で宮古から関東方面へアクセスするルートは、某地図アプリでは、釜石道や国道107号を経由して東北道を使用するルートが最短、三陸道で仙台方面へアクセスした後に東北道を利用するルートがプラス10分程度、盛岡経由で東北道のルートは最短からプラス30分程度のようだ。三陸道の全線開通、横軸の整備状況で、また大きく変わってくるだろう▼時間や路線の規格、料金などがそれほど大きく変わらずにアクセスできる選択肢が増えることで、経由する地域も多くなり、各地域には人を呼び込むチャンスとなる。ただ同時に、走行が快適になったことで通過するだけになってしまう可能性もはらむ。足を止め立ち寄ってもらえるような仕掛けが待たれる。
●つむじ風 2月7日
 今冬は暖冬少雪と思っていたが、ここ数日は一気に冷え込んだ。家の周りの細い路地は氷の道に一変。歩幅を小さくしながらバス停に向かう姿を自分で見たとすれば、体型も含めてほぼペンギンだろう▼ここまで原稿をつくった段階で「ペンギン」「歩き方」で検索してみたところ、雪道や凍結路面では、ペンギンのような歩き方は有効らしいという結果がヒットした。ペンギンも転ぶことがあるのか▼岩手労働局がまとめた19年の県内労働災害(速報値)によると、県内建設業における休業4日以上の死傷者数は238人。前年から20人、増減率で7・8%減と2年連続で前年を下回った。事故の型別の傾向を見ると、19年は「転倒」による労災が大幅に減少。18年の1~3月が厳冬であったのに対して、19年は比較的暖冬であったことから減少したものと見られる▼年間の労災発生件数にも影響する1~3月の転倒災害。重症化するケースも思いの外多く、死亡災害に至る事例もある。ペンギン歩きとは言わないにしても、冬期間の歩行は慎重に慎重を心掛けたい。
●つむじ風 2月6日
 東北地方整備局三陸国道事務所は、東日本大震災からの復興のリーディングプロジェクトとして整備を進めてきた三陸沿岸道路「久慈北道路」(延長7・4㌔)について、3月1日に開通すると発表した。同日午前11時に式典を執り行い、午後3時に開通する。久慈、八戸圏域の交流の促進や地域のさらなる発展など、大きな力となることに期待している▼同事務所の復興道路事業に関する取材で、対応いただいた職員の方は「道路ネットワークが完成すると、今までよりも遠くまで足を延ばせる。早く到着した分、身近な所をゆっくりと見て回ることもできる。地元の期待も大きい」と語り、観光産業などの盛り上がりへ期待を寄せていた▼「便利になるがゆえに、通過交通だけにならないような工夫も重要」とも。地域による道路活用のアイデアが、より一層重要な段階に移る▼観光ツアーは、1時間半程度で周遊できるエリアを軸に、企画されることがあるそうだ。道路の開通をきっかけに地域の魅力を再発見し、外へと発信する機会と捉えることも大切だろう。
●つむじ風 2月5日
 気象庁は、1月の天候をまとめ発表した。東・西日本ともに記録的な高温となり、1946年の統計開始以降1月として1位の高温という。冬型の気圧配置が続かず、全国的に寒気の南下が弱く、降雪量も少ないと分析している▼仙台管区気象台は、向こう1カ月の天候の見通しを発表。予報のポイントに、日本付近には先月同様に寒気が南下しにくく、向こう1カ月の気温は高い│などを挙げている。東北地方の太平洋側の平均気温は高い見込みで、降水量はほぼ平年並み。日照時間もほぼ平年並みと見込む▼建設産業界にとって、冬季に気温が高く雪が少なければ現場の作業がはかどる一方で、除雪業務の従事者からは困惑の声が聞かれる。平野部のみならず、山間部でも降雪量が少なく、除雪業の収支が赤字となり、経営の圧迫が懸念される▼県民生活にとって冬季の除雪は安全安心な生活を守る上で欠かせない業務だが、オペレーター不足や除雪機械の維持管理の負担大…。安定的・持続的な除雪体制を確保するために、地域の実情に応じた対応が求められる。
●つむじ風 2月4日
 町制施行130周年を迎えた大槌町。2日の記念式典では、これまでの歴史を振り返りながら、改めて震災復興と町勢発展へ結束していくことを誓っていた▼震災後、町では復興事業として進めていた中心部・町方地区の区画整理工事が、17年内で終了。以降、18年6月には、中心市街地のランドマークとなる町文化交流センター「おしゃっち」が開館。昨年9月には内陸側の新ルートとなる新大槌トンネル(延長1035㍍)が開通するなど、新たなまちづくりが図られてきた▼津波防護の要となる大槌川水門(同148㍍、4門)と、小鎚川水門(同88・5㍍、3門)は、県が3月までの概成を目指し整備を推進中。両水門をつなぐ防潮堤の陸側には、震災犠牲者の「追悼・鎮魂」の場となる(仮称)鎮魂の森の整備も計画されている▼津波により壊滅状態となった日から、間もなく9年。まちは絶え間ない努力によって、徐々に生まれ変わりつつある。大災害を乗り越えるため一丸となって努力した歴史を糧とし、次代の町勢発展に生かしていく必要があるだろう。
●つむじ風 2月3日
 きょう3日は節分。鬼や豆まきなどが想像される。実際には来訪神だが、その風貌などから秋田県男鹿半島の「なまはげ」を、鬼と聞いて連想する人もいるだろうか。「なまはげ」は現代では、大みそかに家々を回る行事、2月初旬には「なまはげ柴灯まつり」が行われる▼家々を巡る行事は、子どもへの教育の手段などとしても認識されているが、少子高齢化の影響で途絶えた地区が多いほか、家庭環境の変化などからなのか一連の行動を「迷惑」と捉える世帯も多くなっていると聞く。さまざまな思いが巡るが、時代の変化とともに仕方がないのだろうか▼社会情勢の変化とともに、これまで通例だったことが通用しなくなることは、さまざまある。特に世代間でそのギャップは大きく、日々の生活でもたびたび感じる▼若手職員を企業に定着させるためには、こうした社会情勢の変化に応じた環境を形成することが求められる。併せて、高齢化が避けられない中にあっては年配職員の存在も大きく、年配職員にも働きやすい職場を提供することも忘れてはならない。
●つむじ風 1月31日
 東北地方整備局と県建設業協会などが、建設業における働き方改革に向けて官民協働で実施した「週休二日制普及促進DAY」。この取り組みに関するアンケート結果が、このほど公表された。回答した企業の実施率は90%。実施した感想も好意的な反応が6割を超えるなど、おおむね好評だったようだ▼休日の使い方として目立つのは「家族と一緒に過ごす」「趣味の時間に使う」などポジティブな回答。一方、週休二日に取り組む上で発注者に望むこととしては「余裕を持った工期の設定」「工事費(労務単価、経費率等)のアップ」「発注・施工時期の平準化」などの答えが多かった▼来年度は上半期の第2土曜日、計6回にわたって実施予定とのこと。これらの実施結果を「成果」とするのではなく、週休二日の本格実施に向けた動機付けや課題抽出のツールと割り切る姿勢が必要だろう▼さらに言えば、週休二日もゴールではない。建設産業における労働環境の改善と若年労働者の育成を通じた良質な社会資本の整備と維持こそが、本来の目的と思われる。
●つむじ風 1月30日
 1月下旬といえば、一年で最も寒い時期なのに、県内では雨が降り続いている。週間天気では週末に雪マークがあるが予想気温も高く、街中で積もることはなさそうだ▼ここ数年、「暖冬」の年は多いが、今年の暖かさは一種異様だ。日陰の歩道を除き、道路には全く雪がない。本県だけでなく、全国各地で冬のイベントが中止・縮小されている▼温暖化が進めば、極端な気象現象になると言われてきた。近年の状況を見ると、それが「いよいよ現実のものになってきた」と思わずにはいられない。局地的な豪雨、干ばつ、台風の大型化など極端な気象現象と言われるものは今後、珍しくもなくなるのだろうか▼昨年は大型台風が相次いで上陸。台風19号は、東日本一帯に大きな爪痕を残した。2018年の水害被害額は全国で約1兆3500億円となったが、19年の被害も甚大だった。国土交通省では、既設ダムを有効活用する「ダム再生ビジョン」を策定。既設ダムの洪水機能強化に向けて、東北地方整備局は30日にダム管理者や利水関係者などによる協議の場を設置する。
●つむじ風 1月29日
 ブレーキやアクセルを踏むたびに体が前後に。トランクには荷物がぎっしり、車間距離は狭く、車内はエアコンが効きすぎて…。いずれも同乗は遠慮したいし、エコドライブには程遠い行為だ▼国土交通省や警察庁などで構成するエコドライブ普及連絡会。ドライブの普及・推進で統一的に用いられている「エコドライブ10」のすすめを見直した。これまで最後の項目にあった「自分の燃費を把握しよう」を最初に持ってきた▼第1項目に続き、▽ふんわりアクセル「eスタート」▽車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転▽減速時は早めにアクセルを離そう▽エアコンの使用は適切に▽ムダなアイドリングはやめよう│など。エアコンオフで10分間のアイドリングにより、130cc程度の燃料を消費するというから驚きだ▼10のすすめは、決して難しいことではない。どれも誰にでもすぐに始めることができる。心や時間にゆとりをもって運転することも、エコドライブの大切な心掛け。できることから始めながら、小さな意識を習慣化したい。
●つむじ風 1月28日
 震災からの復興を先導するため、新たなまちづくりが進む陸前高田市高田町の中心市街地。市街地エリアでは、今月、市立博物館が起工。4月には市民文化会館の開館も控えており、徐々に町並みが形成されつつある▼26日には市街地に陸前高田アムウェイハウスがオープン。当日は完成を記念して施設の設計を担当し、国立競技場の設計にも携わった著名な建築家、隈研吾氏による特別講演も開かれた。特別講演の中で隈氏は、気仙大工に影響を受けたことなどを説明。合理的な強さと美しさを兼ね備えた技法のすばらしさを語っていた▼木材を使った建築物への思いも話し、現在、都心に10階建ての木造の建物も建設中であること、ヨーロッパやアメリカなどでも木造建築が求められ、設計を手掛けていることを紹介。海外でも「長屋門や縁側的な構造、木漏れ日効果のある空間づくりを取り入れている」と、説明していた▼国内、海外問わず「木造」の可能性が広がっていく中で、現代の木造建築に息づく気仙大工の技にも、目を向けてもらえればと思う。
●つむじ風 1月27日
 新年会に取材に伺うと例年、「今年の雪は…」という話題が一つに上がるが、やはり今シーズンは「雪が少ない」との話を多く伺う。雪が少ないため現場の管理は楽で工事の進捗が順調、除雪の出動回数も少ないようで、もしかしたならば中には一度も出動していない業者もあるのだろうか▼県内全域で見ると、県北は平年並みに近く、県央以南で降雪量の少ない状況のようだ。気温が平年より高く推移しているため、県央以南では雨が降る日も多く、降雪があっても早くに解けてしまい、積雪量があまり増えない状況となっている▼冬シーズンに最盛期となっている現場、運転する機会の多い立場などにとって雪が少ない状況はありがたい。ただ、平年を逸脱した状況は、さまざまな弊害も生じる面もある▼現場安全パトロールを取材した際にも、雪が少ない状況で進捗している現場が見られた。現時点では暖冬となっているものの、暦の上で最も寒いとされる時期で、まだまだ降雪シーズンは続く。油断は決してできず、安全や健康面には注意して日々励んでいきたい。
●つむじ風 1月24日
 県建設業協会と県は07年度「家畜伝染病における緊急対策業務に関する協定」を締結。協定締結当時は、高病原性鳥インフルエンザを想定していたが、口蹄疫や豚コレラ(CSF)への対応を可能にするため、10年度に協定内容の見直しを行った▼本県でも養鶏、養豚が盛んな地域があり、家畜伝染病の発生は対岸の火事ではない。17年には隣県で発生した高病原性鳥インフルエンザに対応し、協会一関支部が車両の消毒ポイント設置補助などに当たった。この時は資材の荷卸しや看板設置などを担当したが、本県で事案が発生した場合、処分家畜の運搬や埋却までを担うことになる▼県盛岡広域振興局土木部と県建設業協会盛岡支部ではこのほど、CSFとアフリカ豚コレラ(ASF)の発生対応に係る訓練に参加した。豚舎から埋却地までの運搬や埋却作業などを想定し、現地調査の訓練を実施。埋却地までのルートや現地の地形も含めた事前の情報提供、適切な資機材の選択などの課題を再確認した。危機管理産業としての地域建設業の存在意義が、確実に高まっている。
●つむじ風 1月23日
 東北地方整備局三陸国道事務所が整備を進める三陸沿岸道路や宮古盛岡横断道路。今年、新たな一つの節目を迎える。三陸沿岸道路「宮古田老道路」の宮古中央インターチェンジ(IC)~田老真崎海岸IC間(延長17㌔)は、本年夏ごろまでに開通となる予定。宮古盛岡横断道路の宮古西道路(同4㌔)も夏ごろまでに開通する見込みで、宮古田老道路と合わせて開通することで、宮古市外郭がネットワーク化される▼宮古市内で整備が進む道路や橋梁、トンネルを眺めていた際、ある光景を思い出した。当時の小学校児童らが総合的な学習の時間を利用し、道路の工事現場を訪問。施工業者から出題されたクイズなどを通して、トンネルや橋梁の造り方を学んだ。学習のテーマは「命の道をつくる」▼あれから数年が経過し、まち並みや復興の課題も変化してきたように感じる。子どもたちの地元に対する思いも強くなっていることだろう▼三陸沿岸道路や宮古盛岡横断道路は、20年度末までに順次、開通を迎える。地域の未来の発展へ、命の道を生かす時が近づいている。
●つむじ風 1月22日
 赤羽一嘉国土交通相らが出席した第10回復興加速化会議。その中で、東北地方整備局は、東北復興「働き方・人づくり改革プロジェクト」のさらなる深化・拡大に向け三つの柱を挙げた。その一つが、担い手の育成・確保(地域の守り手確保)だ▼新たな取り組みとして、20年度から同局の優良工事表彰に「(仮称)地域の守り手枠(経常維持工事)」を創設する。地域の守り手と言われる地域建設企業にとって、維持工事が表彰対象となることは大きな意味を持つだろう▼巡回や除草、構造物補修、除雪など。突発的な事象に対応する迅速的確な状況判断能力や、昼夜問わず長時間の対応が求められる調整能力…。1年を通して多種多様な作業を実施するため、技術者への負担も大きく、「やりがい」を持てるかが特に重要だろう▼災害時に地域の守り手として評価されるばかりではなく、平時の維持管理があってこそ有事の際に力を発揮することができる。ノウハウや技術力を駆使して取り組んでいる地域の守り手が、対外的に評価されることにもつながってほしい。
●つむじ風 1月21日
 先週、取材で宮城県気仙沼市の大島を訪れた。陸前高田市役所から、開通した三陸沿岸道路を使うと、本土と大島をつなぐ気仙沼大島大橋まで、車で20分ほど。復興道路による走行性の向上は、県境をまたぐ感覚を薄れさせる▼大島に向かうルートでは、復興事業により高台へ道路が振り替えられていた。沿道には防集団地も見られ、新たなまちづくりが進んでいる様子。道路改良は大島側でも進捗が図られており、複数の大型重機が山を切り開いていた▼アーチ橋の気仙沼大島大橋(橋長356㍍)は、昨年4月に開通。アーチ支間長297㍍は、東日本最長を誇る。たもとには展望台が設置され、観光客が海に映える白いアーチ橋をカメラに収めていた▼展望台からは、三陸沿岸道路で建設中の(仮称)気仙沼湾横断橋(同1344㍍)も見える。湾にそびえる特徴的な橋脚の主塔からは、橋桁がやじろべえのように伸び、遠目からも存在感を発していた。開通予定の20年度末が、待ち遠しい限り。ぜひ、横断橋にも展望台を設け、来訪者の目を楽しませてほしいと思う。
●つむじ風 1月20日
 架け替え工事が進む奥州市水沢の国道397号の小谷木橋では、17日に新橋の上部工が閉合(連結)となった。最後の桁をクレーンで上げて設置し、作業を見守った地元住民らは、開通へ期待を膨らませている様子だった▼新たな橋は鋼橋で、桁を工場で製作。橋の閉合に際しては、PC橋など現場打ちで架設された橋梁で催しを行う場合はあるものの、工場製作の橋梁では一般の人たちで最後にできる主だった作業がないことなどもあり、イベントを行う事例は、あまり多くないとも聞く▼地元などから大きな注目を集めることなどを受け、県や施工業者で知恵を絞って今回の催しが企画された。地元住民には良い思い出となり、新橋への思いも強くしたに違いない。施工業者からは「これだけ注目を集め、開通を待ち焦がれている中で施工でき、ありがたく幸せ」との声も聞かれる▼節目となったが、上部工で床版や高欄など、さらには新橋前後区間の改良舗装などが今後も続く。難工事も伴うようだが、各施工業者には残る作業を順調に進めて開通の日を迎えてほしい。
●つむじ風 1月17日
 県建設産業団体連合会と県建設業協会はこのほど、県に対して建設産業振興対策に関する要望を行った。要望項目は53項目。「公共事業の安定的な予算確保」「発注や施工時期の平準化」「若年者の入職・育成」「低入札価格調査制度における失格基準価格の引き上げ」を重点項目として要望した▼県側の回答から受けた印象は、若年労働者の育成や女性の活躍促進に対する強い問題意識。保和衛副知事は「業界からの提案も受けて、より良い形で建設業の社会的な意義や仕事のやり甲斐などをPRしたい」と述べ、担い手の確保と育成に向けた官民連携を呼び掛けた▼同時に建設投資額の確保を「建設業振興中期プランにおける一丁目一番地」と表現。国が実施する防災・減災や国土強靱化への対応などの機会を捉え、事業費確保に努める考えも示した▼公共投資の継続的な確保と担い手の育成は、決して分離した課題ではない。これからの本県における社会資本のあり方と、社会から求められる技術者の姿など、それぞれの課題を相互に連関させて考えていく必要がある。
●つむじ風 1月16日
 いわて盛岡シティマラソンの2回目の開催が決まった。10月25日に開催予定で、3月中旬にもエントリーを開始するという▼東北の県庁所在地の中心街を通過する初のフルマラソンとのことで、前回は県内外から9000人を超えるランナーが集まった。スマホで知人の現在地を検索できるとあって、沿道の応援も途切れることがなかった▼今更ながら、スポーツの持つ力に驚いている。昨年のラグビーW杯は日本代表の活躍もあり、大きな盛り上がりを見せた。出場国からも多くのサポーターが会場に詰め掛けた。東京五輪でも海外から多くの観光客が訪れることだろう。こういった国際的な大会だけでなく、今回のマラソンでも1万人規模の人の流れを生み出すことができる▼盛岡南公園内に、県と盛岡市の共同事業で新たな野球場が整備される。PFI方式による整備で、優先交渉権者も決定した。順調に作業が進めば、23年4月にも供用される。同公園内には、芝の球技場もある。本県の球技の中心施設として、県内外との新たな交流を生み出してほしいものだ。
●つむじ風 1月15日
 「私が作った地図を見て!」。全国児童生徒地図作品展連絡協議会(事務局・国土地理院)は、第23回全国児童生徒地図優秀作品展に推薦された作品の中から、国土交通大臣賞や文部科学大臣賞などを選定した▼作品展は、各地の地図を使った教育や児童・生徒の地図の取り組みを広く紹介するとともに、より一層の地図の普及啓発を促進することが目的。1997年度から毎年開催され、今回は全国で629校、4691点の作品応募があった▼国土交通大臣賞には、神戸市内の小学6年生の「知っとう?神戸の土砂災害 わかりやすい立体ハザードマップ」が選ばれた。きっかけは、思った以上に多かった市内のハザードマップの危険予想区域だったという。六甲山中を屏風のように立て、危険個所が直に伝わるのが特徴となっている▼2011年3月11日の東日本大震災を境にあらゆることが変わった。地図もその一つ。かつて地図に記されていた道路、橋、建物が位置や姿を変え、生まれ変わろうとしている。その重要な役割を担っている建設産業についても伝えたい。
●つむじ風 1月14日
 パンフレットなどによる職業紹介、出前授業、職場の体験や見学会、本人に加えて保護者も含めた説明会等々。各業界とも担い手確保のために、知恵を絞ってさまざまな取り組みを展開している▼総務省の人口推計では、20年1月1日時点で20歳の新成人は122万人。19年に比べて3万人少なく、減少は4年ぶりとなっている。第2次ベビーブーム(1971年~74年)世代が成人に達した90年代に200万人台となり、94年に最多の207万人となった後、95年以降は減少傾向となっている▼この週末、成人式を実施した市町村も多いことだろう。現代は、新成人の時点で社会人として働いているより、大学や短大、専門学校などで学業に励んでいる人数の方が多いとされる。貴重な就業前の新成人を、各業界で取り合うこととなる▼県外志向、学校五日制などによる週休二日の常態など、地元建設業にとって担い手確保のため、クリアしていかなければならない課題は多い。それでも、一人でも多くの若手を建設業へ就かせるための取り組みは、喫緊なものとなっている。
●つむじ風 1月10日
 穏やかな新年の幕開け。「このまま災害のない年に」との思いはあるものの、近年多発する自然災害。「地域の守り手」として重要な役割を果たしている建設業にとって、守り手の確保・育成は、喫緊の課題となっている▼国土交通と厚生労働の両省は連携し、守り手の確保・育成に取り組んでおり、20年度予算案に関係予算が盛り込まれている。厚労省は若年者の建設業への理解と定着促進に向け「つなぐ化」を20年度も継続して実施する▼厚労省は、建設業の新規高校卒就職者の就職後3年目までの離職率の高さに着目。離職の背景に、就職先の決定過程で知りたい情報を十分に受けられていないことを指摘。出前授業や現場見学会、意見交換会、インターンシップを通して、若年者と建設業界の「つなぐ化」を図っている▼高校生が重要・知りたいと思った情報は「仕事の内容」「給与・賞与」「休日・有給休暇」で、「企業の施工力や歴史・実績」にはあまり興味がないようだ。特効薬はないだけに、地道な活動を通し建設業に対する理解や定着促進につなげたい。
●つむじ風 1月9日
 19年台風19号で被災した国道45号や復興道路。東北地方整備局三陸国道事務所をはじめ、県内外の建設企業などが一体となり、応急復旧に力を尽くした▼国道45号のうち、宮古市の宮古第3トンネルでは、背後地からの土石流がスノーシェッドを突き破りトンネル内に流入。一時、全面通行止めとなった。久慈市内に架かる町中1の橋では、A1橋台が流出。橋長は10・5㍍と短いが、付近に迂回路がないことから地域への影響が大きかったもようだ。スノーシェッドの撤去、同橋の応急復旧は、道路維持を担当する地域の建設会社がそれぞれ対応した▼このほか同事務所は、復興道路などの受注企業のうち災害対応が可能な建設業者に対し、大型土のうの設置や土砂運搬などの支援を依頼。約40社が協力し、災害対応に当たった▼二次災害の防止へ本復旧を急ぐ個所もある。同事務所では梅雨前や台風シーズン前までの着工を目指しており、早期に現場を稼働させることが重要としている。県土の安全確保に向けて、建設行政・業界に寄せる地域の期待は一層大きくなる。
●つむじ風 1月8日
 穏やかな新年の幕開け。「このまま災害のない年に」との思いはあるものの、近年多発する自然災害。「地域の守り手」として重要な役割を果たしている建設業にとって、守り手の確保・育成は、喫緊の課題となっている▼国土交通と厚生労働の両省は連携し、守り手の確保・育成に取り組んでおり、20年度予算案に関係予算が盛り込まれている。厚労省は若年者の建設業への理解と定着促進に向け「つなぐ化」を20年度も継続して実施する▼厚労省は、建設業の新規高校卒就職者の就職後3年目までの離職率の高さに着目。離職の背景に、就職先の決定過程で知りたい情報を十分に受けられていないことを指摘。出前授業や現場見学会、意見交換会、インターンシップを通して、若年者と建設業界の「つなぐ化」を図っている▼高校生が重要・知りたいと思った情報は「仕事の内容」「給与・賞与」「休日・有給休暇」で、「企業の施工力や歴史・実績」にはあまり興味がないようだ。特効薬はないだけに、地道な活動を通し建設業に対する理解や定着促進につなげたい。
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