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- 県文化振興課 26年6月に最終案作成へ 県公会堂の保存活用計画
- 県文化スポーツ部文化振興課は、8日に開かれた県議会12月定例会の文教委員会で、県公会堂保存活用計画の策定に関して、計画の概要やスケジュールを説明した。12月~2026年3月に素案を作成し、同年6月の最終案の作成を目指す。
県公会堂は、1923年に当時の皇太子(後の昭和天皇)御成婚記念事業として、建設が計画された。1927年に竣工した施設で、2027年に竣工100年を迎える。06年には、国の登録有形文化財にも登録された。
県では、次の100年の建物の保存・活用に向けて、保存状態や管理状態などの現状と課題、今後の方向性を計画として整理する。計画期間は5年間。
保存活用計画の構成に当たっては、文化庁の「文化財保護法に基づく保存活用計画の策定等に関する指針」、および他県の類似文化財の保存活用計画を参考とする。
現段階での章立てを見ると、第1章では計画の概要、第2章では保存管理計画、第3章では環境保全計画を整理。第4章では、防犯、防火、防災のための方針となる防災計画を盛り込む。第5章では、建物の活用・公開に向けた方向性を示す活用計画を整理。第6章では、文化財保護法等の関係法令を記載する。
今後の検討に際しては、県公会堂保存活用に関する協議会を設置。構成員は学識経験者2人、県内建築業界の有識者2人、公会堂利用者1人、盛岡市、所有者(県、指定管理者)の予定。意見聴取が必要な各分野に対し、就任を依頼する。
既存施設の概要を見ると、内部には諸室として14室、特別室、応接室、大ホール、ギャラリーなどがある。構造は鉄筋コンクリート建てスクラッチタイル張り(本体2階、塔屋4階、地下1階)。敷地面積は3857・34平方㍍、建築延べ面積は5389・25平方㍍となっている。
今後のスケジュールでは、12月~26年3月に素案を作成。4月~5月に素案のパブリックコメントを実施し、6月に最終案を作成することとしている。













