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2025年
12月3日(水)
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マツムラ 花南産業団地内に花巻工場を建設 近く設計者を選定し28年5月の操業を目指す
 半導体設備部品などの溶接や精密加工を手掛ける㈱マツムラ(大阪府大阪市中央区、松村和也代表取締役)は、花巻市山の神地内の花南産業団地に(仮称)花巻工場の整備を計画。2日に花巻市内で、同社と花巻市による企業立地協定書調印式が行われた。同社は近く設計者を選定し、28年5月の操業開始に向け工事を進めていく。新工場は鉄骨造2階建て延べ約1000平方㍍を想定し、投資金額は約8億円を予定している。
 同市大通りのホテルグランシェール花巻内で行われた企業立地協定書調印式には、松村代表取締役、上田東一市長、県商工労働観光部ものづくり自動車産業振興室の小笠原久人主幹兼半導体産業振興課長、花巻商工会議所の佐々木史昭副会頭、関係者ら約30人が出席した。
 松村代表取締役と上田市長が企業立地協定書に調印後、両者が握手を交わし、立地を喜び合った。
 上田市長は、半導体産業の重要性を強調した上で、市が整備した花南産業業務団地への進出を喜び、「花巻の地に根差し、企業や県内経済の発展に尽力してほしい」とあいさつした。
 松村代表取締役は、半導体関連企業の㈱フジキンとの取引関係を紹介しながら、「これまで本社で対応していたが、花巻市内に新工場を整備することで、奥州市のフジキン東北工場への協力体制が構築できる」と決意を新たにした。
 小笠原課長は、「製造拠点の立地が本県半導体産業の発展と地域の活性化につながることを期待している。県として雇用拡大に向け、市や産業支援機関などに対し、人材の確保・育成など最大限の支援をしていきたい」と祝辞を述べた。
 新工場は、花巻市山の神地内の花南産業団地B工区のG区画内に整備する。敷地面積は約3300平方㍍で、建物は鉄骨造2階建て約1000平方㍍規模を想定している。
 近く設計者を選定し、設計に着手。着工時期は未定ながら、28年5月の操業開始を予定している。投資金額は約8億円と試算している。
 同社は、半導体の世界的な需要拡大を見据え、半導体製造装置の関連部品の生産能力向上に取り組むこととし、花南産業団地内に用地取得を決めた。今月中に市と土地売買契約を締結する予定となっている。
 新工場では、奥州市江刺に立地するフジキン東北工場向けの半導体製造装置の関連部品の製造や、産業機械(音頭・液体測定機器など)の使用部品の溶接・組立・切削加工を行う拠点となる。県内には初めての進出となる。
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