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2025年
12月11日(木)
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県土整備部 中山の園の耐震診断調査を公告 申請期限は24日正午
 県土整備部建設技術振興課は10日付で、簡易総合評価落札方式(簡易2型)で実施する「中山の園整備耐震診断調査業務」を公告した。この業務は、障害者支援施設などで構成する「中山の園」の施設・設備の老朽化や入所者の高齢化・重度化に対応するための施設整備の一環として行われるもの。申請書の提出期限は24日正午で、入札は2026年1月8日に行われる。(関連7面)
 耐震診断業務の対象となるのは、管理診療棟(鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積1477・95平方㍍)、居住棟「りんどう」(鉄筋コンクリート造平屋建て、床面積1390・74平方㍍)、居住棟「やまゆり」(鉄筋コンクリート造平屋建て、床面積1408・57平方㍍、職員宿舎7号棟(鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積1078・47平方㍍)の4棟で、必要な耐震性を保有しているか否かを判断するため耐震診断を行う。補強が必要な場合は、補強計画の概要を把握する。
 調査内容は、①履歴外観調査②部材断面調査③コンクリートコア強度試験(各階2カ所)④中性化深さ試験(各階2カ所)⑤その他必要事項―など。委託期間は180日間を予定している。
 「中山の園」は、県が1979年に知的障がい者の総合援護施設として設置し、2006年度に県社会福祉事業団に運営を移管した。利用者の高齢化や障がいの重度化が進み、身体的介護や医療的ケアのニーズが高まっていることに加えて、開設から40年以上が経過し、施設・設備の老朽化が進んでいることから、利用者の状態に応じた適切な支援体制や安全性等を確保するため、全面的に改築整備を行う。
 総事業費は76億8000万円で、事業期間は25~28年度以降。現在は、簡易公募型プロポーザル方式で「中山の園改築等工事設計業務」の手続きを進めており、1月上旬までに特定結果が通知される見通し。今後のスケジュールを見ると、25~26年度に基本・実施設計を行い、27年度以降に建設工事と解体工事を実施。28年度以降に順次供用を開始する。
 新しい施設は、一戸町中山字軽井沢139―1の現在地に整備するほか、県立一戸病院建物内(一戸町)と、みたけの杜隣接地(滝沢市)に施設の一部を移転整備する。現在地の施設は、延べ床面積1万2551・2平方㍍で、新築と大規模改修で対応する。定員は120人で、地域移行を目指す人、若年の重度障がい者、強度行動障がいを有する人などが主な対象となる。
 一戸病院建物内は大規模改修により対応する計画で、施設の延べ床面積は1497・7平方㍍。定員は30人で、主な対象者は高齢障がい者等。
 みたけの杜隣接地では、滝沢市穴口に延べ床面積2431・1平方㍍の施設を新築。定員は40人で、高齢障がい者等を主な対象とする。
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