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2026年
8月27日(木)
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県電業協会 就業体験型アルバイト 県内企業への就職に成果
 県電業協会(太田喜直会長)は25年度から、工業系高校で学ぶ生徒たちが夏休みなどに県内の電気工事業でアルバイトをする「就業体験型アルバイト事業」を行っている。アルバイト体験をした生徒が26年度には県内企業に就職するという成果も出ており、太田会長は「想定以上の成果が出ている」と分析。着実に対象校を増やしていくとともに、普通高校の就職希望者に対してもアプローチをしていく考えを示している。
 この事業は、高校生が長期休み期間中に1~2週間程度、電業協会の会員企業でアルバイトを行うもの。インターンシップや会社見学などでは伝わりきらない会社の雰囲気であるとか、電気工事業の現場の状況、地元企業で働くことの意義などを、アルバイトを通じて感じてもらうとともに、入社後ギャップの解消にもつなげることを目指している。
 対象となる生徒は1~3年生で、電気工事の設計・施工の補助業務に当たる。時給は全社1200円に統一。勤務時間は午前9時から午後4時まで、休憩1時間の6時間を基本としている。
 初回である25年度の夏休みには、北上支部が黒沢尻工業高等学校の2年生1人、一関支部が一関工業高等学校の3年生2人を2週間受け入れ。冬休みには、両校から2人ずつが1週間のアルバイトを体験した。結果として、一関工業高校の生徒2人が26年度に地元企業に就職。黒沢尻工業高校の生徒も3年生となった今年、アルバイトをした企業への入社を希望するなど、初年度から顕著な成果が現れている。
 太田会長は「高校生の就職に対して、これまで私たちは受け身の立場だった。インターンシップは入職に効果があるものの、入社後ギャップという課題もある。今回の取り組みは、当初想定していた以上に良い方向に動いている」と初年度からの取り組みを振り返る。
 今年度の夏休みは、盛岡支部で1人、一関支部で2人、宮古支部で1人、二戸支部で5人、合わせて9人を受け入れた。このうち盛岡支部では、盛岡工業高等学校電気科2年の小笠原颯希さんが8月第1・第2週の8日間にわたって、盛岡市の新興電気(株)(谷上健太代表取締役社長)でアルバイト体験をした。
 小笠原さんは社員と同じユニフォームを着て、現場を見学しながら軽作業などの手伝いや清掃などに取り組んだほか、パソコンを用いてCADソフトの基本的な操作から図面の見方などを学んだ。現場では配線や照明器具との取り付けを見ながら、施工上のポイントや安全管理への配慮などを学び、CADソフトの操作ではコンセントやスイッチ、分電盤の配置と配線を行うための図面を作成した。指導を担当した工事管理部課長の伊藤博美さんが実演を交えながら、パソコンの基本的な操作から効率的な図面作成の手順などを指導した。
 小笠原さんは「授業で学んだ内容が、現場で生かされていることが分かった。社員の皆さんと一緒に動くことで、社会人に一歩近づいていることが自覚できたし、まだ勉強していない内容を見ることができたことで、みんなから一歩リードして今後の勉強に生かせればと思う」と話す。現在は県外への就職を希望しているが「先輩からの話も聞きながら、これから考えていきたい」と地元企業への関心も芽生えた様子だった。
 受け入れた谷上社長は「単なる見学ではなく、アルバイトとして8日間を共に過ごすことで、弊社の雰囲気や電気工事業の仕事の内容などを見てもらうことができ、入社後ギャップの解消にもつながるのでは」と、アルバイト体験の意義を話す。体験に来ている小笠原さんに対しては「仕事に取り組む姿勢が前向きで、あいさつも元気。私たちも良い影響をもらっている。夏は弊社だが、冬には別の会社でアルバイトをしてもよい。さまざまな電気工事業に触れることで、最終的に県内への就職につながればうれしく思う」と温かく見守っていた。
 県電業協会では協会を挙げて、働き方改革への取り組みを推進。完全週休2日や4週8休の導入、長時間労働の是正などに取り組んできた。これらの活動が一定の成果を上げて、ベースがつくられてきたことを踏まえ、同協会では担い手の確保と育成の分野にも力を入れる方針を決定。就業体験型アルバイト事業に取り組んでいる。
 太田会長は「高校生に可能な限りアピールをして、選択してもらえるような努力が必要だ。現在の取り組みが軌道に乗れば、県立産業技術短期大学校水沢校やポリテクセンター岩手との連携、普通高校の就職希望者への対象拡大なども検討していきたい」と展望。今後は他業種との連携なども視野に、県内企業への入職促進の流れをつくっていきたい考えを示している。
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