カレンダー

2025年
11月21日(金)
22:14

トピックス

県盛岡審査指導監 樹海ライン復旧工事を公告 申請期限は12月1日正午
 県盛岡広域振興局盛岡審査指導監は20日付で、総合評価落札方式(簡易2型)で実施する「一般県道八幡平公園線北ノ又山地区道路災害復旧(7災3号)工事」を公告した。申請書の提出期限は12月1日正午で、入札は16日に行われる。
 この工事は、2024年7月から全面通行止めとなっている一般県道八幡平公園線(八幡平樹海ライン)の道路変状箇所の災害復旧工事。工事場所は八幡平市北ノ又山国有林内地内で、施工延長は36.9㍍。
 主な工事内容を見ると、抑止杭工14本、グラウンドアンカー工7本、集水ボーリング工8本など。工期は26年11月30日までを予定しており、予定価格は1億1194万1000円。
 24年6月30日~7月1日にかけて松尾観測所で総雨量148㍉の降雨を記録し、樹海ラインの八幡平市北ノ又地内で道路の沈下、路面のクラック、擁壁の傾倒、防護柵の損傷などの道路変状が認められた。県では同年7月3日から、藤七温泉南側約0.2㌔の地点から一般県道雫石東八幡平線までの区間14.9㌔を全面通行止めとしている。
 道路変状の状態などから地すべりが疑われたため、県は同年8月からボーリング調査や変動調査などの地すべり調査を実施。以降は降雨による目立った地すべりの動きはなかったものの、今春の雪解けの際に地下水位が上昇し、地すべりの動きが確認された。県が国土交通省など関係機関との協議や専門家に対する意見聴取を行い、25年8月に地すべりであることが確定した。
 この結果を踏まえて、県では道路災害復旧事業の採択に向けて手続きを開始。復旧延長は36.9㍍で、主な道路変状の状況を見ると、中央付近で沈下20㌢、松川温泉側でひび割れ10㌢と段差21㌢が確認されている。9月30日~10月1日の2日間、現地で国土交通省災害査定官と財務省立会官が公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法による災害査定を行い、1日に申請通り採択された。
 樹海ラインについては、地すべりの動きが確認されていることから、県では全面通行止めを継続しており、11月4日からは冬期通行止めに入っている。事業を所管する県盛岡広域振興局土木部岩手土木センターでは、復旧工事の発注後は施工準備を進め、現地での工事着手は雪解けを待ってからとなる見通しを示している。
バナー バナー バナー バナー バナー バナー バナー バナー バナー バナー 2025年版岩手建設年鑑販売中バナー 岩手建設年鑑ご購入の方へ