カレンダー

2026年
10月26日(月)
11:47

トピックス

県電業協会 課題は人手不足や属人化 所定外労働時間アンケート
 県電業協会(太田喜直会長)が会員向けにアンケートを実施した結果、26年6月末現在における技術系職員の1カ月当たり所定外労働時間は、10時間未満が48%と前年度をわずかに下回ったものの、高水準で推移。30時間以上は10%と前年度を5ポイント上回った。20時間未満の割合が高まり81%に達した一方で、今年度は30~45時間の割合も高まり、初めて10%台に上った。所定外労働時間の理由では「人手不足」が最も多く、初めて30%台となった。
 6月時点での1カ月当たりの所定外労働時間(有効回答59社)は、「5時間未満」が15%、「5~10時間」が33%、「10~20時間」が33%、「20~30時間」が10%、「30~45時間」が10%。「45時間以上」は0%だった。20時間未満は81%で前年度から4ポイント上昇したが、10時間未満は48%で1ポイント低下した。
 25年度との比較では「5時間未満」は3ポイント低下、「5~10時間」は2ポイント上昇、「10~20時間」は5ポイント上昇、「20~30時間」は8ポイント低下、「30~45時間」は6ポイント上昇、「45時間以上」は1ポイント低下。全体的には長時間労働の是正が図られているものの、26年度は「5時間未満」が低下し、「30~45時間」が上昇した。
 所定外労働時間となる理由(複数回答、59社)として最も多かったのは「人手不足」の30%。以下は「元請けからの要望」25%、「業務の属人化」20%、「工期が短い」12%など。前年度との比較では、「人手不足」が5ポイント上昇し、23年度の調査開始から初めて30%に達した。「元請けからの要望」は11ポイント低下した。
 所定外労働時間を減らす取り組み(複数回答、57社)では、「仕事の進め方を見直した」が最も多く26%。以下は「デジタル化」が22%、「作業量見直し」が20%、「職場の意識改革」と「時間に上限設定」が各9%、「マニュアル化」が6%など。前年度との比較では「仕事の進め方」「デジタル化」の割合が上昇している。
 26年度のアンケートを見ると、協会員企業における長時間労働の是正は順調に進んでおり、45時間を超える極端な長時間労働もゼロだった。一方で、30~45時間という比較的長い所定外労働時間の割合が上昇したほか、所定外労働時間の理由における「人手不足」の割合と「業務の属人化」の割合も長期的に高まっている。
 同協会が行ったアンケートの中で、有給休暇が取得できない理由の中で「人手不足」が26%と最も高く、「業務の属人化」の割合が上昇しているという点から見ても、人手不足が特定の技術者の負担増につながっていると考えられる。
 同協会の千田新一専務理事は「雇用確保に関わるポイントでもあり、会員企業では全社が働き方改革に向けた努力をしていることが見て取れるし、実際に定着も進んでいる」と評価する一方、「今後も人手不足は続くと考えられ、業務の属人化に対する解決策も見出せていないなど、人材に関連した課題が改めて抽出された」との考えを示す。
 その上で「DXなどの環境整備で解決できる部分もあるが、デジタル化ではカバーできない経験による部分の継承をいかに行っていくかも課題だ」として、人材育成の必要性を説いている。
バナー バナー バナー バナー バナー バナー バナー バナー バナー バナー 2026年版岩手建設年鑑予約受付中バナー 岩手建設年鑑ご購入の方へ