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- 県出納局 紫波警察署庁舎新築の建築と電気設備を公告 申請期限は12月2日正午
- 県警察本部は25年度、紫波警察署の新築工事に着手する。県出納局は14日付で、「紫波警察署等庁舎新築(建築)工事」と「同(電気設備)工事」を公告した。建築工事は2者JV、電気設備工事は3者JVによる入札案件となる。予定価格は、建築が14億2800万円、電気設備が4億9570万円。入札参加申請書の提出期限は12月2日正午で、入札は26年1月5日に予定されている。
新しい警察署庁舎の建設予定地は、現在の紫波警察署や桜町宿舎などがある紫波町桜町字大坪51番2ほか地内で、敷地面積は約8233・79平方㍍。新しい警察署庁舎の施設概要としては、紫波警察署と交通機動隊の庁舎、証拠品センターの機能を持つ新庁舎棟、警察署の車庫棟、交通機動隊車庫棟、付属棟、交通機動隊訓練コースを含む外構などの整備を予定している。設計業務は、三衡設計舎が担当した。
公告された庁舎新築工事の概要を見ると、庁舎棟は鉄筋コンクリート造4階建てで、延べ床面積2775・32平方㍍。建築工事では、庁舎本体(昇降機設備工事1基を含む)をはじめ、車庫棟(鉄骨造2階建て、延べ床面積665・40平方㍍)、交機隊車庫棟(同造平屋建て、同220・20平方㍍)を整備する。電気設備工事では、新築に伴う電気設備一式を施工する。いずれも工期は540日間を予定している。
2件とも、BIM活用工事の対象案件。受注者は、施工計画等の検討や施工図の作成、干渉チェックなど、各種推奨項目について、BIM活用を行うことができる。
10月1日公表の25年度県営建設工事発注見通しによると、機械設備工事は2月の公告予定で、概算額は1億円以上5億円未満となっている。
紫波警察署は1974年に建設され、築50年ほどが経過している。老朽化・狭あい化が著しく、治安基盤としての機能維持が困難になってきていることから、必要とされる警察署の機能を満たした庁舎の整備が求められている。盛岡市東仙北にある交通機動隊本庁舎も築50年が経過しており、老朽化・狭あい化が著しいことに加え、敷地が狭あい化していることから訓練スペースが不足している。大雨によって水害を被り、災害警備出動に支障を来すケースもあることから、早期の移転整備が必要となっている。
また、刑法および刑事訴訟法の一部改正によって長期にわたる証拠品の保管が必要となり、各警察署での保管には量的な限界が生じることになる。新しい紫波警察署庁舎の整備に併せて証拠品センターを新設し、各警察署の証拠品を一括して保管管理する専用施設を整備。紫波警察署、交通機動隊本隊、証拠品センターを一体的に整備することで、施設の機能向上と防災拠点としての機能維持による治安基盤の強化を図り、事故や犯罪が少ない安全・安心に暮らすことができるまちづくりの推進を目指す。
大規模施設整備事業の事前評価調書で示されているスケジュールを見ると、25年度に宿舎・公舎解体、仮設仮眠室設置工事、建築工事(第1期)に着手し、27年度までに警察署の運用を開始する予定。
27~28年度に既存施設解体(警察署、仮設仮眠室)、外構整備、現車庫棟改修、建築工事(第2期)を進め、交通機動隊の運用を開始。以降は現交通機動隊の既存施設解体を29年度、用地測量を30年度に行い事業完了となる見通し。













